2019/07/13 11:46

モデルナンバー プロセス コア/スレッド TDP 周波数 合計キャッシュ
Ryzen 9 3950X 7nm 16/32 105W 4.7/3.5GHz 72MB
Ryzen 9 3900X 7nm 12/24 105W 4.6/3.8GHz 70MB
Ryzen 7 3800X 7nm 8/16 105W 4.5/3.9GHz 36MB
Ryzen 7 3700X 7nm 8/16 65W 4.4/3.6GHz 36MB
Ryzen 5 3600X 7nm 6/12 95W 4.4/3.8GHz 35MB
Ryzen 5 3600 7nm 6/12 65W 4.2/3.6GHz 35MB
Ryzen 5 3400G 12nm 4/8 65W 4.2/3.7GHz 6MB
Ryzen 3 3200G 12nm 4/4 65W 4/3.6GHz 6MB
2019/7/7 午後7時発売開始の第3世代Ryzenについて少しお話します。
新しいRyzen(ライゼン)は、ZEN2(ゼンツー)とかRyzen3000(ライゼンサンゼン)とか呼ばれています。
この新しいRyzenは、今までのRyzenと何が違うのか?というお話です。
①まず、一番大きく変わったところは、7nm(ナノメートル)プロセスで設計製造されているところです。
※ナノメートルとは1メートルの10億分の1を表す単位です。
7nmプロセスのCPUは世界初の技術ということになります。
これまでは12nmプロセスで製造されているものが最小でした。
(Ryzen 5 3400GとRyzen 3 3200Gは従来どおり12nmです)
7nmで何が変わるかと言えば、単純に回路が短くなり【速くなる】【消費電力が抑えられる】【発熱が抑えられる】
というメリットがあります。
インテルを抑えて、AMDが先に7nmCPUを世に出したということがシンプルに凄いです。
余談ですが、7nmプロセスのため、7/7午後7時に販売開始したらしいです。
②X570チップセットの登場
第3世代Ryzenと同時に多数のX570チップセットのマザーボードが発売されました。
(B450やX470チップセットでもUEFIが対応していれば第3世代Ryzenは動きます)
X570チップセットではPCI Express 4.0 (Gen4)を正式にサポート。
PCI Express 3.0 (Gen3)からおよそ10年掛かった性能UPです。
PCI Express 4.0対応のグラフィックボードやSSDなどの性能が劇的に向上します。
誤解を恐れず、最もシンプルに言いますと、今までの倍の速度が出ます!
③Ryzen 9の登場
これまでメインストリーム系のCPUではRyzen 7が最上位でしたが、第3世代Ryzenでは
Ryzen 9 3900Xと更にRyzen 9 3950Xの発売も確定しています。
Ryzen 9 3900Xは12コア/24スレッド、Ryzen 9 3950Xでは16コア/32スレッドです。
CINEBENCH R15(マルチコア)スコア比較です。
・Core i9-9900K
1849cb
・Ryzen 9 3900X
3204cb
インテルの最上位CPU Core i9 9900Kとの比較ですが、その差は歴然。
7nmの威力を存分に発揮している結果が出ています。
④Ryzen 7 3700Xの超低電力、超コスパ
Ryzen 7 3700XはTDP65Wで、Core i9 9900K TDP95Wと同等かそれ以上の性能が出るようです。
CINEBENCH R15(マルチコア)スコア比較です。
・Core i7-9900K
1849cb
・Ryzen 7 3700X
2137cb
Core i7 9700KやCore i9 9900Kの存在意義^^;
第2世代のRyzen 7のハイエンドモデルはRyzen 7 2700Xでしたが、2700XのTDPは105Wでした。
繰り返しになりますが、第3世代のRyzen 7 3700XのTDPは65Wです。
恐らくこのCPUが今回の第3世代Ryzenのベストバイかと。
( ゚∀゚)o彡°AMD!! AMD!! ( ゚∀゚)o彡°
第3世代Ryzenを使用した3モデルの販売を開始しました。